会社が原因で適応障害になった場合、退職や転職が頭をよぎると思います。
私自身も、育休後のマミートラックが原因で適応障害を発症し抑うつ状態となり、半年休職した後に退職しました。
現在はフリーランスとして活動しています。
私自身の経験から焦らず、冷静に判断することをおすすめします。
\ 対策 /
- 退職のデメリットは大きいので、会社都合退職か復職できるまで休職する
- 転職は在職中に行わないと保育園の継続が難しい
退職後の4つの後悔
- 自己都合退職扱いで退職金が減額
- 金銭的な不安が常にある
- 転職活動が難しい
- 保育園の継続が難しい
自己都合退職扱いで退職金が減額
私が在職していた企業では、療養期間1年を過ぎると「会社都合」での退職になりました。
私は、職場のストレスが原因で発症したので、医師のすすめでまずは休職することに。
しかし、半年間休職しても症状が回復しなかったので退職しました。
ところが、1年未満での退職だったため「自己都合」扱いの退職となり、退職金が40%も減額されました。
結局、退職してもすぐに回復しなかったので、会社都合での退職となるまで休職しておけばよかったなと、今さらですが思います。
常に金銭的な不安がある
私が会社を退職したことで、共働きだった家計の収入が半分になることが決定しました。
生活できないわけではありませんが、これまでより生活の質を落としていますし、さらに夫にもしものことがあれば収入がなくなってしまうという状況です。
ただし、退職後すぐに収入がなくなるわけではありません。
しばらくは傷病手当金+雇用保険(失業手当)がもらえます。
しかし、どちらも受給には期間があるので、それまでに安定した収入を得る必要があります。
傷病手当金
傷病手当金は病気や怪我で就労できない雇用者に対し、健康保険組合から支給される給付金です。
この給付金は条件を満たせば、退職後も継続してもらうことが出来ます。
退職に関係なく、就労不可という医師の診断がある限り通算で1年半受給できます。
雇用保険(失業保険)
症状が落ち着き、労働可能と医師から認められた場合は、傷病手当金から雇用保険の手当に切り替えて転職活動を始められます。
下記の点に注意です。
- 傷病手当金と雇用保険は同時に受給できない
- 退職後も通院が続く場合は、雇用保険受給の延長手続きが必要
- 雇用保険を受給するためには医師に書類(有料)を書いてもらう必要がある
ちなみに病気が原因で退職した場合は、受給までの待機期間が7日間と一般的な自己都合退職より早く受けとれます。
後述しますが、保育園のことを考えると、雇用保険の受給は無理かなと感じています
退職して無職の期間があるときの注意点
注意したいのは、退職後に職の空白期間がある場合は、一度傷病手当金を打ち切った後に再発しても再度の受給はできません。
*休職→復職→休職の場合は再発時に傷病手当金がもらえます。
そのため、小さな違和感も医師に相談して、本当に社会復帰できるのかをしっかりと判断してもらいましょう。
転職活動が難しい
転職活動が難しいと感じる理由は下記の通りです
- 症状に波がある
- 職の空白期間をどう説明するか
- 保育園問題
症状に波がある
ストレス因子が職場にあったので退職すればすぐに回復すると思っていました。
そのため、退職する少し前に転職エージェントに登録して転職活動を始めましたが、すぐに症状がぶり返しました。
医師からは「先を考えると不安になりますが、焦らずにまだゆっくりしていましょう」と言われています。
いつになったら働けるのかとにかく不安でした。
職の空白期間をどう説明するか
不安なのは、職の空白期間の理由を説明する際に、正直に「適応障害の治療をしていた」と告げる必要があることです。
この場合、企業によっては再発を懸念して雇用を控えるのではないかと懸念しています。
私は結局フリーランスとして生活することにしたので、どうするべきなのかわかりません。
不安な方は、転職エージェントに登録するなどして相談するほうがいいですね。
保育園問題
保育園が継続出来ていればいいのですが、就労していない状況で転職活動をする場合、保育園の継続は難しいと感じています。
詳細は次の項目を確認ください。
保育園の継続が難しい
退職後から求職活動にかけての保育園の継続が難しいと感じています。
- 休職中:保育の理由「疾病」・・・診断書提出
- 退職後(療養中):保育の理由「疾病」・・・自宅での育児不可能という文言入りの診断書提出
- 退職後(転職活動):保育の理由「求職」・・・1ヶ月~3ヶ月程度で退園(自治体による)
復職前提の時には自治体の対応も易しかったのですが、退職後は急に厳しくなりました。
私は、症状が続いているので「疾病」で保育園に預けていますが「求職」として保育園に預けられる数ヶ月の間に仕事を見つけるのは難しいかもしれません。
一般的に転職には3ヶ月程度かかるので、退園がほぼ確実です。
退園したら、今度は就職が難しくなるというジレンマ
雇用保険はもらえなくなりますが、少し回復したところで負担の少ない仕事を始めるのが一番確実かと思っています。
*内職でも保育園の就労が認められることがあるようです。
鬱になったらまずは休職がおすすめ
抑うつ状態の時に、自分だけで退職という人生の大切な判断をするのは避けましょう。
症状が回復するまでは「休職」という手段があります。
上記でも記載していますが、退職してしまうと自由になるどころか回復後に身動きが取れなくなります。
家族や医師とよく相談することがおすすめです。
まとめ
私自身に限っては、退職することのメリットは「大嫌いな会社と縁が切れた」ことだけです。
すごく大きいメリットを得られた一方で金銭的な面では、不安が大きくなりました。
そのため、退職を迷っている方には、医師の許可が出る限りはぎりぎりまで休職して病気の回復に専念することをおすすめします。
そして、保育園の問題がからんでくるので転職する場合は在職中にすることです。
焦らずにいきましょう!
私のようにフリーランスとして働く道も残されています。
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